水戸市と水戸市建設業協同組合は10月7日、立体駐車場を整備する(仮称)水戸芸術館東地区駐車場建設工事(五軒町1丁目)の現場で技術研修会を実施。参加した若手技術者等は鉄骨建方の施工状況を視察し、理解を深めました。
技術研修会は若手の職員や組合員の知識の向上・普及を図り、市と組合の技術交流を深めるため組合の次世代会(荒川繁美部長)が中心となって計画。市から37人、組合から12人が1班と2班に分かれて参加しました。
水戸市が発注した同工事の施工は昭和・葵・関根特定JV。
1班の研修で市契約検査課の讃井正俊技正は、研修の開催に協力した昭和JVに感謝の意を表し、「大規模な施工現場で研修ができることは貴重な機会。知識や経験を深めていただきたい。研修は市と組合の連携および協力体制の円滑化を図ることが目的。熱心に受講し、これからの業務に生かしていただければ」とあいさつ。
同組合の根本勝義理事長は市と昭和JVに感謝を表し、研修会の意義を力説。「安全面に留意し、勉強していただきたい」と祈念しました。
研修では市が同工事を含む泉町周辺地区整備事業を説明。昭和JVが同工事の概要を説明し、施工状況を視察しました。
立体駐車場はS造5層6段、地上5階建て、延べ面積6982・7㎡。建築工事一式、昇降設備工事一式、解体工事一式を施工する。駐車台数は283台、昇降設備はエレベータ2基。
施工は既存建物解体工、仮設工、山留め工、杭工、基礎工、コンクリート工、1次埋戻し工、0柱工、盛土工、鉄骨建方と進んでいる。鉄骨建方は13工区に分かれ、安全設備も設けながら現在は11~13工区を行っています。今後は床版工や防水工、外装工、EV工、外構工などを進め、完成を目指す。
参加者は鉄骨建方の施工状況を視察。質疑を行うなど「勉強になった」と感想を話していました。